【脱党支援センター2020年10月4日】
中国の市民ジャーナリストの張展さんが、今年2月に武漢入りし、中共ウイルスの流行状況を外部に伝えていましたが、5月中旬に「騒動挑発罪」で当局に逮捕されました。張展さんの弁護士は9月28日、上海の浦東拘置所で張さんと面会し、張展さんの近況を伝えました。
9月28日、張展さんの弁護士、聞宇氏が、WeChatのグループチャットで張展さんの近況を伝えました。「今日午前、上海浦東拘置所で張展弁護士と面会した。起訴状はすでに届いており、罪名はまだ騒動挑発罪のままだ。彼女はまだハンガーストライキ中で非常に痩せている。同じ監房の2〜3人が彼女に流動食を与えている」とのことです。
今年37歳の張展さんは西南財経大学で金融を専攻し、修士号を取得し、人権弁護士になりました。人権活動に参加し、「弁護士管理措置」改正の署名活動に参加したため、弁護士免許を取り消されました。
中国の人権活動家 段さん
「中国の人民日報が報じたが、中国の『新黒五類』は、1番目が人権弁護士で、2番目は反体制分子、3番目は宗教だ。『新黒五類』は、必ず抑圧する。この制度は邪悪な制度で、政府に問題を提起する人は拘束し、鎮圧するのが常態になっている。法律は支配階級に仕えるもので、庶民には話す権利がない」
今年2月、張展さんは上海から武漢に渡り、武漢の疫病流行中に見聞きしたことをSNSやYouTubeなどで伝えていましたが、5月14日に逮捕されました。張展さんの前にも、武漢ではすでに3人の市民ジャーナリスト、方斌(ほうひん)さん、陳秋実さん、李澤華さんが疫病の真実を伝えたことで逮捕されました。
中国の人権活動家は、「武漢が封鎖され、何百万人もの人々が武漢から脱出していたとき、張展さんはかえって一人で武漢入りし、武漢の人々のために声を上げた勇敢で正義感の強い人だ。何の罪があるのか」と憤慨しています。
同じように、セルフメディアという形で武漢の人々のために声を上げた陳秋実さんは、数か月も行方不明になっていましたが、最近になって、罪を認めたため不起訴となったが当局の監視下に置かれていると伝わっています。一方、地元の病院の様子を外部に伝えたことで逮捕された方斌さんについては、いまだに何の情報も伝わっていません。
中国の人権活動家 危さん
「彼女は武漢のことで逮捕されたが、罪はない。意味不明な罪に問われている。武漢を声援するのは彼女の自由である。他にも、方斌の消息が何もなく、陳秋実も自由を奪われている」
張展さんは昨年9月、上海の街頭で「社会主義を終わらせ、共産党は退陣しろ」と書かれた傘を持って「香港の反送中運動」への支持を表明しましたが、当局に「騒動挑発罪」に問われ逮捕されました。拘束期間中、2度も精神鑑定を受けさせられたため、張さんはハンガーストライキで抗議しました。
張展さんが武漢で再度逮捕されたあと、国内外から注目され、現在中共当局に釈放を求める署名活動が行われています。
転載NTDTVJP